こんにちはMake WakのWakです。
突然ですが皆さん、スマホの音声入力に関してこんな悩みをお持ちではありませんか?
「最近、音声入力の精度がすごく良くなったと聞いて iPhone で試してみたけれど、思ったよりも精度が良くなかった。」 「誤字脱字が多すぎて修正に手間がかかるから、面倒くさくなってやめてしまった」 「精度が安定するときとしないときがあって、違いが全然わからない」
ちょっと待ってください! それ、音声入力の方法を間違っているからかもしれません。
今回は iPhone で音声入力をする際に、ぜひ試してみて欲しいコツを『3つ』に厳選して紹介していきます。
IPhone に限らず一般的なスマホでも転用可能な技術ですので、ぜひ参考にして行ってください!
それではいってみましょう!
結論:スマホで音声入力の精度を高めるにはこれ!
今回お伝えしたい結論は以下の3つです
①スマホと口はできるだけ近づける ②ワイヤレスイヤホンは極力使わない ③できるだけ新型の iPhone の方がいい
この三つを守るだけで、かなり安定して音声入力ができるようになるはずです。
以降で詳しく見ていきましょう。
コツ①:口とスマホの距離をできるだけ近づける
スマホと口を近づけるとどれぐらい入力の精度が良くなるかを検証するために、今回は以下のような実験を行いました
<検証条件>
・iPhoneを使用
・「吾輩は猫である」 の冒頭部分を読み上げて正誤判定
・きちんと入力できた文字数 ÷ 総文字数 で入力精度(%)を計算
・正誤判定には以下のサイトを使用
こんな感じで正誤判定ができます。
そしてこちらが検証した結果の一覧です。
スマホと口の距離を離せば離すほど、一気に入力の精度が下がっていくことがわかります。
感覚的には、音声入力の精度が90%を下回ってくると修正に手間取るな…という感じ。 精度が80%を下回ってくると使い物にならないな…という感じです。
スマホを普通に持って喋るぐらいの距離(50cmくらい)だと、入力の精度が落ち始めていることが分かると思います。
スマホを100cmも遠ざけて音声入力をすることはあり得ないと思いますが、ここでは傾向として「スマホと口は近づけるほど良い」 ということを理解してもらえれば OK です。
ちなみに iPhone などのスマホで音声入力する際にはコツがあって、このようにスマホのマイクがある部分に向かって喋ると精度を上げることができます。
よく運転手さんが無線機やトランシーバーなどで話をしている感じのイメージでスマホを持って、マイクに向かって話しかけると音声入力の精度を高めることができます。
ちなみに、スマホ単体なら手持ちでもいいのですが、デスクで作業したり、手を離して使いたいときにはこんなスマホアームを使うのがおすすめです。2,000円台のもので十分です。
WakはAndroidスマホ → Shimeji音声入力 → Remoteマウス → Windows PCという組み合わせでパソコンに音声入力をしているのですが、そのときに手や机がふさがらないのでものすごく快適ですね。ご参考まで。
以上が一つ目のコツ、 「マイクと口はできるだけ近づける」 というお話でした。
これが一番簡単で効果が大きいですよ!
コツ②:ワイヤレスイヤホンを使わない
音声入力の精度を高めるコツの二つ目は「ワイヤレスイヤホンを使わない」です。
ここでいうワイヤレスイヤホンとは、外付けマイクと言ってもいいでしょう。
試しに、(ちょっと古いですが)初代 AirPods を使って音声入力をしてみた結果を以下に示します。
見ていただくと分かるとおり、静かな室内で入力するぶんには AirPods を使っても使わなくても比較的高い精度で入力ができます。
問題は雑音が入ってきたときですね。
今回は街の騒音を再現するために、ロードノイズを再生して音声入力を行ってみました。
すると、 iPhone 単体では全く影響がなかったのに対して、AirPodsを使った場合は顕著に入力の精度が下がってしまいました。
66%という精度になってくると、ほとんど何を言っているかわからないような状態になってしまうので、これではとても実用に足りません。
また、AirPodsを使う場合は入力にラグができるのか、受付開始までに2,3秒かかるのも気になります。
総じていうと、ワイヤレスイヤホンのような外付けマイクを使っての音声入力はとても使いづらく精度も悪いのでオススメしません
(本当は音声入力オタクとしては、カフェなんかで使えるような高精度のワイヤレスマイクが欲しいところなんですがね…なかなか iPhone 内蔵マイクの精度を超えるものには出会えません…)
コツ③:できるだけ新型の iPhone を使う
最後に、ハードウェアの新しさが音声入力にどのくらい影響を与えるかも確認してみました。
とりあえず手元にあった iPhone XS と iPhone 6s での比較になります。
このように静かな室内であれば、IPhone の型式の差はほとんど影響ありません。
しかしノイズが入るような環境になってくると、やはり新しい iPhone の方が入力の精度が高く保てますね。
今回の実験ではiPhone XS は周りのノイズの影響をほぼ受けませんでした。 iPhone XS は、ふだん通勤電車の中でボソボソ喋って音声入力をしてもかなりの精度で認識してくれているので、高いポテンシャルを感じます。
逆に iPhone 6 s のような古いスマートフォンを使っていると、周りのノイズの影響は比較的受けやすいですね。
本当はもっと顕著に差が出る感覚だったのですが、そこは昔よりもソフトウェアが進化してきて性能が上がっているのでしょう。
音声入力の精度を上げるコツの三つ目は「できるだけ新型の iPhone を使う」ということでした。 ただしこれはとてもコスパが悪い方法ですので「出来れば」というレベルで十分だと思います。
おわりに
今回は iPhone で音声入力の精度を上げるためのコツを三つご紹介してきました。
特にコツの一つ目「スマホにできるだけ口を近づける」ということと、コツの二つ目「ワイヤレスイヤホンを使わない」という点は、簡単に実践できて効果も高いですので、ぜひ試してみてください。
またこれらの方法は、 iPhone / Android 問わず共通の内容ですので、 Android での音声入力の精度を上げたいという方もぜひ試してみてください。
音声入力の精度が上げられるようになると、とても効率的にアウトプットができるようになりますので、日々の生産性が劇的に上げられますよ!
パソコンでの音声入力の精度を高めたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
それでは良いモデリングライフを! Wak
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