こんにちは、Make WakのWak (@wak198)です。
先日、ポートメッセなごやで開催された「名古屋ものづくりワールド」へ行ってきました。
wakはメカ屋なので「機械要素技術展」と、それから個人的に「3Dプリンタ展」にひかれてどうしても行きたくなっちゃったんですよね笑。
有給とってひそかに行ってまいりました。
今回はその中でも特にいいなと思ったキーエンスの3Dプリンター「アジリスタ」について紹介していきます!
名古屋ものづくりワールド
(リンクは2020年の案内です)
キーエンス アジリスタとは
・UV硬化するアクリル系樹脂を使った3Dプリンター
・最近はシリコーンゴム系の素材も登場
要は3Dプリンターなのですが、ポイントはその造形精度!
以前デジタルノギスと一緒に展示されていたことがありますが、wakの体感では0.01〜0.03mmくらいまで信じられる感触でした。
普通の3Dプリンターが0.1mmくらい精度出ればいいかなーと考えているので、1ケタ違いますよね。
外観
アジリスタの外観はこんな感じ。黒で統一されたボディに、配線などはパッケージ化されてまとまった印象。
造形物の特徴
アクリル系+ウレタン系の材料とのことで、単純なアクリルと違って割れない(靭性が高い)
複雑物の造形
キーエンスのアジリスタは造形精度がいいです。
さらにサポート材が水溶性なので、サポート材の除去も容易です。
結果として、下記のような細かな鎖のようなものも印刷+サポート材除去できます。
機構部品もOK
リンク機構もOKです。複雑なモデルを作ってみたくなりますね。
塗装もOK
造形物には塗装も可能です。
出力精度がいいので製品と区別がつかないレベルで仕上がります。
射出成形した製品より精度高い説もあります。
耐水性
吸湿性が低く、内部に水を流すことも可能です。
3Dプリンタでしか作れない複雑な流路を設計するのも3次元のパズルみたいで面白そうですね。
強度
造形物の強度もなかなかです。
電動ドライバーでネジを直接締め付けてもOKでした。
ネジが直接締められるだけでも素晴らしいですね。
機能だけでなく、リアルな凹凸
こんなリアルな造形物も展示されていました。
寸法精度がいいので、曲線的なモデルでも形状がリアルですね。
個人的にはサポート材を取り込むことで2色造形を実現しているのが面白語ったです。
そんな使い方があったのか・・・
感想とか
やっぱりキーエンスのアジリスタは造形の精度がいいのと、サポート材の除去が簡単なのがいいですよね。
注目度も高く、常に10〜20人の人だかりができていいました。
3Dプリンタのいいところは3Dモデルがあれば
①誰でも
②自動で
モノが作れてしまうとこだと思います。
①はつまり、図面がいらない、ということです。
通常サンプルでも製品でもモノにするためには、第三者への説明手段が必要です。
二次元の図面に落として、寸法や精度、加工の指示なんかを1つずつ記入する必要があります。
3Dプリンタがあればそれらをすっ飛ばして、とりあえず形にすることができます。
(最終的には二次元図面は要りますけどね。)
形になったものの説得力はやっぱりすごいです。
設計の良いところも悪いところも、誰でも理解できるようになります。
②は預け作業にできる、ということです。
一番いいのは、社員が帰宅したあとに仕事を任せられるということです。
日中は一生懸命設計して、モデルを作成し、
夜は機械が一生懸命カタチにしてくれる。
もはや設計の24時間営業です。
普通の現場でそんな事できません。
やっぱり20時、22時くらになるとヘトヘトになります。
そこから、外注業者や試作室に頼んで、ってやってたら1週間はかかります。
これらは設計開発の話=ラピッドプロトタイピングの話ですが、
製造現場の話=治具なんかのツールを3Dプリンターで作ることも普及しはじめているそうです。
これをラピッドツーリングと言います。
今後も、3Dプリンタを活用したものづくりは広がっていきそうですね。
このブログでは3Dものづくりを広くレビューしていきたいと考えています。
今後もよろしくおねがいします。
それでは皆様よい3Dライフを!
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