こんにちは、Make WakのWakです。
今回は、僕が普段使っているキーボーど「HHKB」に関する紹介記事です。
JIS配列版を購入して、しばらく使ってみて気づいたことがあるので、以降で紹介していきます。
HHKB とは
HHKBとは、Happy Hacking Keyboardの略称でPFU社が販売する高級キーボードのことです。
持ち運びに適したコンパクトサイズで、在宅勤務などで移動が多いオフィスワーカーや日頃から文字入力を多く行うブロガーなどにおすすめのキーボードです。
僕は普段からこのHHKBの日本語配列を愛用しているのですが、買ってからUS配列と違いがあることに気づいたのでそれを解説していきます。
結論:HHKBは一般的にはJIS配列がおすすめ
最初に結論からいうと、個人的にはJIS配列をおすすめします。
理由は以下の2点です。
①日本ではJIS配列がスタンダード
②HHKBの場合、US配列には矢印(カーソル)キーがない
①②ついては後ほどもう少し詳しく見ていきますが、特に「US配列がいいんだ!」という明確な理由がない人は、JIS配列を選んでおくのがおすすめです。
ちなみに、「JIS配列」と「持ち運び」の両方が欲しい!という方は現状HHKBが唯一の選択肢でしょう。
なぜならJIS配列は日本独自の規格なので、日本のメーカーでしかラインナップしていません。こんなキーボードもありますが、やっぱりJIS配列は存在しません(ここでは高級キーボードの話に限定しています)。
以降でその理由をもう少し詳しく見ていきましょう!
HHKB JIS配列とUS配列の比較
ここでは上で述べた結論に対して、もう少し詳しく見ていきましょう。
JIS配列とUS配列の一般的な違い
まずは一般的な話から。
同じHHKBでも、JIS配列とUS配列とではキーの配置が大きく異なります。
A~Zは流石に同じですが、記号やEnterキーなどの配置・形状が変わってきます。
この辺の記事が参考になると思います。
で、どちらを買うべきかというと、一般的な日本人の場合はJIS配列でいいと思っています。
US配列を選ぶ人の大半はプログラマーの方だと思っています。
毎日、記号も含めてキーボードをタイプしまくるプログラマーの方は、記号の入力のしやすさ・Enterキーのホームポジションへの近さが業務効率に直結します。このため、US配列のほうが効率がいいとして支持しています。
しかしそうではない一般的な人にとっては、JIS配列のほうが扱いやすいと思います。なぜなら、普段身の回りにあるキーボードはすべてJIS配列になるので、JIS配列に慣れてしまうからです。それほど記号をタイプしまくるわけではない一般的な人にとって、わざわざ新しい配列をマスターするよりも、使い慣れた・もしくは今後も使う可能性の高いJIS配列を使っておいたほうが楽でメリットも多いように感じます。
Wakの場合は一度US配列を試してみたことがありますが、Enterキーがまともに押せずに断念しました。よく使うキーなのでかなり致命的でしたね。
(余談になりますがWakは現在「JISかな入力」に挑戦しています。US配列では基本的にJISかな入力には対応していません。これもIS配列のデメリットの一つです。)
以上の理由から、特にこだわりがない場合はUS配列よりもJIS配列をおすすめします。
JIS配列とUS配列のHHKBにおける違い
次にHHKBに限った話をしていきます。
実はHHKBのUS配列には矢印キー(カーソルキー)がありません。正確には、Fnキーと呼ばれるHHKB独自のキーと組み合わせて「;」のあたりのキーを同時打鍵しないと矢印キーの機能を発揮できません。(FnキーはF1~F12キーとはまた別物です)
矢印キーって、ファイルを探しているときとか、ネットサーフィンしているときとか、片手間で作業しているときによく使いませんか? それからテキスト選択をするときに細かく何度も使うとか。個人的にはかなり重要キーです。
これを両手で打たないといけないのは、地味に大きなデメリットです。実際ネットのレビューを見ていても、US配列を買ったはいいが矢印(カーソル)キーが使いこなせなくて断念した、という記事を数多く見ます。
JIS配列なら矢印キーが普段どおりの位置(右下)にあるので違和感なく使用することができます。
この点からみても、特にこだわりがない初心者はJIS配列にしておくことをおすすめします。
JIS配列とUS配列の比較(メリット・デメリット)
以上の話をメリット・デメリット軸でまとめ直すとこんな感じです。
(参考までに、上の本筋で語っていない内容も少し追記しておきます。)
JIS配列のメリット
- JIS配列は日本で最も広く普及していて、慣れた配列を使うことができる
- HHKBの場合、独立した矢印(カーソル)キーがある
→ 以上の理由から、一般的な人にはHHKBのJIS配列が最適解でしょう
JIS配列のデメリット
- 記号やエンターキーをよく使う場合、指の移動が多く効率が悪い
- 高級キーボード(静電容量無接点式)で持ち運びできるものだとHHKBしか選択肢がない
- iPadやiPhoneなどにつなぐとUS配列として認識されるので一部のキーが別のキーとして動いてしまう
→ iPhoneの件はWakも困っているので、もし解決策をご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい
US配列のメリット
- 記号やエンターキーをよく使う場合、指の移動が少なく効率が良い
- 外国産のキーボードでもたくさんの選択肢から選ぶことができる
→ 以上の理由から、プログラマーの人やこだわりがはっきりしている人にとってはUS配列は良い選択になるでしょう
US配列のデメリット
- 普段使わない配列に慣れる必要がある
- スペースキーがめちゃくちゃでかく変換・無変換などのキーが減るため、親指で使えるキーのカスタマイズ性がない
(HHKBはこの辺のキーも自由にカスタマイズできます)
- HHKBの場合、独立した矢印(カーソル)キーがなく不便
バックアッププラン
それでも迷って決められない…という方のためのバックアッププランもお伝えしておきます。
それは「HHKBはリセールバリューが高いから、とにかくまず買ってみて、ダメなら売る」です。
どういうことかというと、HHKBは「壊れなくて」「人気」のキーボードなので、中古でもほとんど値崩れせずに取引されています。なので、まずは買ってみて、しばらく使ってみて、やっぱりダメだ、となったらメルカリなんかで売ってしまえばいい、ということです。
もしHHKBやJIS配列が合わなかったとしても、おそらく数千円程度の出費で済むと思います(事前リサーチはしてみてくださいね)。数千円で世界最高級のキーボードを体験できるなら、安いもの。もし上手くハマれば向こう10年使える相棒が手に入るかもしれません。
おわりに
今回はHHKBのJIS配列とUS配列の違いについて見てみました。
個人的な感想も含まれますが、一般的な人だったらJIS配列を選んでおけば間違いありません。US配列が悪いわけではありませんが、明確なこだわりがある人向けだと思います。
それから、矢印(カーソル)キーはかなり重要な違いです。JIS配列には独立した矢印(カーソル)キーがありますので、今まで通りに使うことができます。
HHKB自体はとても打ちやすく・疲れづらく・持ち運びにも便利で「もうこれ1台持っておけばOK」という安心感がある、素晴らしいキーボードだと思います。キーボード沼にハマったとしても「もうこれ以上は存在しない」という最強感があるのもいいところ。
在宅勤務が増えてPC作業も増えていると思います。毎日・長く使えるものは自分への良い投資になります。ぜひ、この機会に一度HHKBを手にとってみることをおすすめします。
それでは良いモデリングライフを!
Wak
コメント