こんにちは、Make WakのWak (@wak198)です。
今回は高級キーボード「Realforce」について解説していきます。
Realforceは間違いなく最高のキーボードですが「型番が多すぎて違いが分からない!」「何を・どんな基準で選んだらいいか分からない!」という人も多いと思います。
そこで今回はこのRealforceについて自分なりにまとめてみました。それではいってみましょう!
そもそもRealforceとは?
Realforceとは、東プレ社が製造する「静電容量無接点式」の高級キーボードのことです。
その打鍵感の良さ、耐久性の高さ、指への負担軽減効果などから熱狂的な人気を集めています。
毎日、何千字 何万字もタイピングする「作家」「ブロガー」「字幕制作会社」「競技タイピスト」などから絶大な信頼を集めているキーボードです。
2017年後半から東プレは「RealForce R2 シリーズ」を発表し、ラインナップを一新しました。
今回はそのRealforceシリーズの違いについて解説していきます。
結論:この2機種をベースに考えるのがおすすめです
いきなり結論ですが、以下の2機種がおすすめです。一番オーソドックスな構成で、誰でも使いやすいモデルだと思います。
①黒色、45g押下圧
型番:R2-JP4-BK。黒色がいい人向け。男性向けのイメージ。最もクセのない45g押下圧(キーボードを押し込む重さ)の構成。
②白色、変荷重
型番:R2-JPV-IV。白色がいい人向け。ガチ執筆用のイメージ。指への負担を抑え長時間のタイピングを可能にする変荷重(45gと30gの組合せ)の構成。
この2機種をベースに、自分の好みをトッピングしていく感じですね。例えば「テンキーはいらない」とか「JIS配列じゃなくてUS配列のほうがいい」とかです。
選べる項目については以下で詳しく見ていくので、参考にしてみてください。
型番をすべて覚える必要はありません。選べる項目さえ分かれば、後から公式サイトで絞り込み検索ができます。
選べる項目
ここからは詳細です。選ぶことのできる項目を一つずつ解説していきます。
個人的な好みもレビューしていきますので参考にしてみてください。
押下圧
押下圧はキーを押し込むときの重さのことです。一覧表にするとこんな感じです。
Realforce | |
押下圧 | 30g |
45g | |
55g | |
変荷重 |
・30gは手への負担を減らしたい人向け。
・45gが一般的なグレード。
・55gがタイプ圧強めの人や、大会でスプリント能力を求められるような人向け。
・変荷重は、基本は45gなのですが、指の負担がかかる外側のキーには30gを組み合わせている東プレ一押しの構成です
個人的に実際に触ってみた感覚としては、30gは軽すぎる感じ。ただ軽いだけじゃなくて、カタカタと言う遊びがある感じでした。
また55gはちょっと重たい感じです。何時間も打っていると疲れると感じました。
45gが一番スタンダードで、打ち心地も気持ちいいです。30gと55gは明確な希望がない限りオススメしません。
変荷重は長文を入力する人におすすめです。
45gは構成をシンプルにしたい方、ゲーム用として安定感を求める方向きです。
個人的には最近もの書きが多く、手の負担を感じているので変荷重めちゃくちゃ欲しいです。
本体色・刻印
色に関しては、本体色はアイボリーとブラックのラインナップになります。刻印はプラックとゴールドのラインナップです。
本体色 / 刻印 | ブラック (昇華印刷) |
ゴールド (レーザー刻印) |
アイボリー | ○ あり | × なし |
ブラック | ○ あり | ○ あり |
注意事項としては、本体色は自由に選べますが、刻印は自由に選べません。その他の項目の選択によって自動的に組み合わせが決まってしまいます。
例えば、本体色がアイボリーの場合、刻印色は黒しか選べません。またさらに、英語配列を選ぶと「英数」のみ刻印され、日本語配列を選ぶと「かな」刻印まで含めてすべて刻印されます。
本体色がブラックの場合、文字色は後述のAPC機能のあり/なしで刻印色が決まります。APC機能「あり」のときは刻印は「ブラック」に、APC機能「なし」のときは刻印は「ゴールド」に固定されます。また、いずれの場合でも日本語配列であっても「かな」刻印はされません。
タイピングの正確性を重視するなら本体:アイボリー―刻印:ブラックがおすすめです。キーの視認性が高くミスタイプしにくいです。
カッコよさを重視するなら本体:ブラック―刻印:ブラックがおすすめです。落ち着いた高級感があります。
個人的には刻印は見えてほしいので、アイボリー―ブラックの組み合わせか、ブラック―ゴールドの組み合わせが好きです。
ちなみに最近は「Mac用Realforce」や「ゲーミング用Realforce」がラインナップされています。色も結構違うので気になる方は調べてみてください。参考まで。
Mac用はシルバーを基調とした清潔感ある仕上がりです。
ゲーミング用はバックライトが仕込まれています。
音
静音、非静音モデルから好きな方をを選ぶことができます。
本来「コトコト」「スコスコ」という音が、「ポスポス」に近くなります。硬いものがぶつかるようなコトコト音が抑制される感じですね。
静音効果はたしかにあるのですが、個人的に打鍵感が変わるのが注意点だと思っています。
静音モデルはキーの摩擦が増える感じです。押下圧も重く感じます。静音なしのほうが軽快な打ち心地です。
キーが重くなるなら、もともとの押下圧を下げれば良くね?と思い、30gの静音モデルも試してみましたがやはり摩擦感がある。なんか静音モデルのキーの重さは質が違う感じです。
個人的にはRealforceって据え置きで家とか職場で使うし、そこまで静音性必要ないと思ます。最も大事な打鍵感を犠牲にしたくないので、非静音モデルのほうが好きです。
APC機能
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)とは、キーを何mm押したらONするかを調整できる機能です。浅くすることで素早い反応にできます。
APC機能のあり/なしを選ぶことができます。
これは正直体感していないのでレビューできません。が、
①現状、APC機能機能がなくても不便していない
②ネットの口コミを探しても「APC機能最高!」なレビューを見かけない
ことから、とりあえず不要と判断しています。
そもそも東プレは長年キーボードを専門に取り扱ってきたメーカーです。APCなしのモデルでも最も良いポジションにチューニングしてくれています。
JIS配列/US配列
配列はJIS配列(日本語)とUS配列(英語)配列から好きな方を選ぶことができます。
US配列は記号の入力のしやすさや、キーボードがシンプルでおしゃれになることから根強い人気がありますね。JIS配列のほうが一般的なので、迷うならJIS配列にしておくのが無難です。
僕はJIS配列しか使えないマンなのでJIS配列を選びました。
また、Realforceは基本的にWindows向けのキーボードですが、Mac向けの配列のキーボードもあります。「英数」「かな」キーや、「command」キーがあります。こちらもJIS配列/US配列が揃っています。
テンキー
テンキーあり/なしから選ぶことができます。
テンキーなしでも、HOMEキーや矢印(カーソル)キーが独立しているので少し大きめです。
ここは完全に好みの問題です。僕はテンキーなしのほうがマウス⇔キーボードの往復が楽なので好きです。
選べない項目
ここでは逆にRealforceで選べない項目について見ていきます。
無線接続
Realforceには無線モデルはありません。USBなどで有線接続する必要があります。
ここは東プレに技術がないとかではなくて、思想によるものだと思います。
つまりRealforceは「デスクに据え置きして使い込む」という使い方を想定して設計されているということです。
そのため信頼性が高く、バッテリーも不要な有線接続を採用しているものと思われます。
どうしても「無線接続が欲しい!」「持ち運びしたい!」という方は同じ静電容量無接点式の高級キーボードであるHHKBを検討してみてください。
無線接続できるコンパクトキーボードながらRealforceと同じ静電容量無接点式を採用した高級キーボードです。僕も使っています。
おわりに:Realforceはいいものです
今回はRealforceのモデルの違いについて詳しく見てみました。繰り返しになりますが、下記の2モデルがおすすめです。一番使いやすい構成で、ベースになるモデルです。これをそのまま選んでも全く問題ないレベルでスタンダードな構成だと思います。
①黒色、45g押下圧
②白色、変荷重
こだわりがある人はこの2機種をベースに、自分の好みをトッピングしていってください。例えば僕の場合は「白」「変荷重」がいいので②をベースに「テンキーレス」を加えます。逆にAPC機能は不要と判断し、費用を少し抑えます。
公式サイトで絞り込み検索ができますので、一度確認してみるのもいいでしょう。
いずれにせよ、Realforceシリーズはとてもいいものです。キーボードを「毎日」「長時間」叩いても辛くない、むしろ叩いていたいと思わせる使い心地です。
最近、在宅ワークなどでデスク仕事が増えて指への負担を感じている方、普段から物書きをしていて長時間タイピングされる方、またモチベーションが上がらなくて困っている方におすすめしたいキーボードです。
静電容量無接点式のキーボードの良いところは「壊れないので何年も使える」ということ。少し高価ではありますが、間違いなく生活の質が上がります。自己投資としても「合う」買い物だと思いますので、ぜひ一度試してみてください。
それでは良いモデリングライフを!
Wak
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