こんにちは、Make WakのWak (@wak198)です。
今回は初心者向けの万年筆の選び方についての解説です。
「万年筆って、興味はあるけれどどんな風に選んだらいいかわからない」
「一度安いモデルを買ってみたけれど、いまいち合わなかった」
こんな悩みをお持ちの方って多いんじゃないかと思います。
特に初心者のうちって何を選んだら良いかわからないですよね。
文房具屋さんやネットで調べてみると、500円で買えるものから5万円を超えるものまで。万年筆はあまりにもたくさんの種類があります。
それで、結局どれを買ったらいいか分からなくなってしまったり、トライしてみたけれど、なかなか肌に合わず合わなくてやめてしまった。ちょっと残念に思ってる。なんて人も多いと思います。
そこで今回は僕が思う万年筆の選び方について解説していきます。
この選び方なら数千円で買える安い万年筆(いわゆる鉄ペン)でも、気持ちよく書けるものに出会えると思います。
あまりお金をかけすぎず、でも万年筆の気持ちよさを味わう。
それを実現する方法を以降で紹介していきます。それではどうぞ!
結論:初心者はとにかく「太字」を選ぶ!
いきなりですが結論から。
今回お伝えしたい方法は、「とにかく太字の万年筆を選ぶ」です。
とにかく太いペン先で、インクフローを良くして、インクたくさん出てきて、ヌルヌル・サラサラ描けるものを選べば、きっと気持ちよく書けるようになると思います。
万年筆の良さは「どれだけ書いても筆圧がいらない」「手が疲れない」というところにあります。
アイデアを書き出したり、メモを取ったり、計算をしたり、イメージを書いたり。
そんな時に、どれだけ書いても「楽しく」「気持ちよく」「描き続けられる」というのが万年筆の良さです。
そのためには万年筆はとにかくヌルヌル・サラサラと気持ちよくかけることが大事です。
なので「とにかく太字で」「インクがよく出る」万年筆を選ぶことをおすすめします。
理由:なぜ太い方が書きやすいのか?
では、なぜ太字の方が書きやすいのでしょうか?
それは、万年筆のペン先が太い方が、一般的にインクがよく出て、潤滑剤の役割を果たしてくれるからです。
このため、ペン先が滑るように文字を書けるので、書き心地が良くなります。
↑ ペン先が太いとインクがたくさん出やすくて、滑るように書ける
インクの出がいいと、筆圧をかけなくてもはっきりとした文字を描くことができます。かすれも少なくなるので、使っていてストレスを感じることも減ります。
だから初心者にはできるだけ太いペン先の万年筆を選ぶことをおすすめしています。
逆に細いペン線を使ってしまうと、カリカリとした書き心地になってしまって、ペン先が滑りにくくなります。
インクの出る量が絶対的に少ないので、どうしてもペン先が紙に擦れてしまいやすいんですね。
↑ 細いペン先の時はインク少なくが滑りにくい
ひどい時には、ペン先にバリが出ていて、「ガリガリ」と紙をひっかくをような感覚になる万年筆もあります。
これは当然太いペン先の時や、万年筆の価格の安い高いを問わずに起こることではあるのですが、特に「細字」「安価」な万年筆を使っている時に起こりやすいです。
こうなってくると、なかなか思ったように筆も運ばないし、筆圧もいるし、字はかすれてくるし、なんか思ってたのと違う…となってきてしまいます。
ボールペンの方が書きやすいよねとなってしまいます。
初心者の方が実際に万年筆に手を出してみるなら、比較的安価なモデルになると思います。
それでも書き心地を追求するなら、やっぱり太字の万年筆を選ぶことをおすすめします。
具体例:プレジールかサファリがおすすめ
では、具体的に太字の万年筆と言えば何を選べばいいのでしょうか。
個人的には以下の二機種をオススメしています。
①プラチナ万年筆のプレジール
一つ目のオススメ機種はプラチナ万年筆のプレジールです。
細字(0.3mm)と中字(0.5mm)の2種類がありますが、おすすめなのは中字(0.5mm)の方です。
他の国産万年筆と違って、プレジールの場合は中字でもかなり太めです。
価格も1,000円から2,000円と、かなり安価な部類です。
これより安い万年筆では、ここまで太くて書き心地の良い万年筆は見つからなかったので、できるだけ安くトライしてみたい初心者にはこれ一択とも言えるおすすめ万年筆です。
ボディーの色はミストブラックが一番クセがなくてオススメです。つや消しのブラックで、プラスチック感・安っぽさがなく、どんなシーンでも活用できるカラーだと思います。僕も2本持ってます。
ちなみに裏技として、プレジールがのペン先はプレピーのものが流用できます。
やっぱりプレジールって超格安機種なので、ペン先に当たり外れがあるんですよね。
全く同じ形状で、プレピーの方が安価なので、ペン先をたくさん試してみたい方はこちらをオススメします。(軸はやっぱりプレジールのアルミの方がしっかりしていて、書きやすいのでおすすめです)
②LAMYのサファリ
二つ目におすすめの機種は、LAMYのサファリというシリーズです。
こちらも言わずと知れたと定番機種ですが、やっぱり書きやすさとデザイン性のどちらもが高い次元にある、素晴らしい万年筆だと思います。
価格帯としては2,000~4,000円と、先程のプレジールに比べて少し割高になってきます。低価格機種というよりは、中堅機種というイメージになります。
ペン先はEF(極細字)、F(細字)、M(中字)…など非常にさまざまな種類から選ぶことができます。
ここでオススメしたいのはB(太字)です。非常に太くインクフローがよく、なめらかに文字を書くことができるペン先です。
僕も以前はラミーのサファリのF(細字)を使っていましたが、なんとなくしっくりこない時期が続きました。やっぱりカリカリとした書き心地に「これならボールペンでいいじゃん」と思ってしまったのです。
そこでB(太字)に出会ったのですが、これが書きやすくてすごく良かったんです。
B(太字)は、なかなかアマゾンでの取り扱いが少ないペン先になりますが、ぜひ試してみてほしいと思います。
気に入った軸のカラーとの組み合わせがない時は、こんな感じでペン先だけでも売っています。
LAMYのサファリは簡単にペン線を交換することができるので、試してみてください。
ここで紹介した二機種は、いわゆる格安機と呼ばれる部類の万年筆です。
他にもメジャーな格安万年筆はたくさんありますが、この二機種ほど太いペン先が選べるモデルはありません。
だいたい日本で売っているモデルは、漢字を書くことを想定して、細めのペン線でラインナップしているんですよね。
でも、先に述べたように、やはり万年筆のポイントは書き心地です。
そのためには、ぜひ太いペン線を試してみてほしいと思い、この二つの機種を紹介させていただきました。
注意:細かい字は潰れます
ここで紹介した万年筆はどれもかなり太めのペン先になっています。
「じゃあ、細かい字はちゃんと書けるの?」「字が潰れちゃうんじゃないの?」
そんな質問が聞こえてきそうですね。
その答えは実は「Yes」です笑
やっぱり太いペンで書いたら、細かい字はかけません。
「6mm罫線」で「大量の板書をメモ」する…みたいな使い方は諦めてもらった方がいいと思います。
ただ、逆にノートをB5→A4に大きくして、罫線も7mm以上にすれば、その辺の問題は解決できます。
大きいノートに、アイデアをたっぷりと書く、というのはとても豊かな気持ちになれますよ。
個人的には5mmマスのノート2行を使って、10mm罫線にして書いてしまうのがオススメです。
ちょっともったいないかもしれませんが、細々とメモを書いているよりも発想も大きくなって、色々とアイデアも出てくるので楽しいですよ。
僕が普段よく使っているのはライフノートです。
ノートにしてはちょっと高めですが、これ1冊で数ヶ月もつので、それほど贅沢な買い物というわけでもありません。
紙によっても書き心地はかなり変わるので、色々試してみてほしいと思います。
おわりに
今回は初心者の方へ向けて、万年筆の選び方について解説しました。
個人的な好みによるところもありますが、お伝えしたかったのは「太めのペン先」をぜひためしてみてほしい、ということです。
そのほうが、格安万年筆でも気持ちよくかけて、万年筆の良さ・醍醐味が味わえるとおもうからですね。
字が太くて潰れてしまう問題は、ノートを大きくするなどで一応対策も可能です。環境は自分に合わせて変えていくということも必要です。
万年筆の、このヌルヌル・サラサラという書き心地を味わってしまうと、なかなか他のペンには戻れなくなってしまう気持ちよさがあります。
皆さんもぜひ、自分なりのベストを探して、万年筆の世界へ飛び込んでみてください。
万年筆の世界は「沼」ですが、とっても楽しいですよ笑
それでは良いモデリングライフを! Wak
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