【3Dプリンター初心者おすすめ】「AnkerMake M5」レビュー|魅力と注意点を徹底解説!

3Dモノづくり
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こんにちは、Wak(@wak198)です。

3Dプリンターの進化が止まりません。

その中でも注目を集めるのが、Anker初の家庭用3Dプリンター「AnkerMake M5」です。

このプリンターは、高速印刷を可能にする「PowerBoost」技術や、初心者にも優しいつくりが特徴で、これから3Dプリンターを始めたい人に最適な選択肢と言えます。

一方で、実際に使ってみるといくつか課題もわかってきました。

この記事では、AnkerMake M5のスペックやメリット、デメリット、そして購入前に知っておくべきポイントを、実際に購入し、毎日のように使っている私の経験もふまえて、詳しく解説します。

それではいってみましょう!

1. AnkerMake M5とは?

1-1. AnkerMake M5の概要

AnkerMake M5は、モバイルバッテリーで有名なAnker社がリリースした3Dプリンターです。

従来比最大10倍速を実現する「PowerBoost」技術を搭載し、家庭用3Dプリンター市場で注目を集めました。

これにより、初心者からプロトタイピング用途まで幅広い層に対応可能な製品です。

デザインもシンプル・おしゃれでこれまでの格安3Dプリンターとは一線を隠す感じで良きです。

1-2. 高速印刷を可能にする「PowerBoost」技術

「PowerBoost」技術により、高速かつ安定した印刷が可能に。

従来機種と比べ、造形時間を大幅に短縮しつつ、表面品質を保っています。

特に直線部分でその効果が顕著です。

まっすぐ線を引くだけなら最高速がフルに発揮されますからね。

ただ、個人的には「2倍は無理やろ」という感覚です。

早くしすぎると、やっぱりプリント物の品質が悪化するためです。

それでもレベルが上がっていることは間違いないです。

↑ メインの支柱がしっかりしているので、高速プリント中にギシギシたわむことがありません。

高速で印刷するだけでなく、低速でじっくりプリントして、品質を上げるのにも役立っている印象です。

個人的にはこっちの使い方のほうがメインです。

1-3. 家庭用3Dプリンターとしての注目度と評判

口コミでは、初心者に優しい設計とコスパの良さが評価されています。

一方で、PLA+以外のフィラメントでの安定性や専用スライサーの操作性が課題とされています。

1-4. 主なスペックと機能

  • 印刷速度:最大250mm/s
  • 対応素材:PLA、TPU、ABS、PETG
  • 高精度:±0.1mmの精度
  • 特筆機能自動レベリング機能とAIカメラ搭載これらのスペックにより、初めての3Dプリンターとしても十分な性能を発揮します。

個人的な推しは自動レベリング機能です。

3Dプリンターを長く使ってわかったのは、プリントの失敗パターンはだいたい1層目にあるということ。

特にベッドに定着せず、剥がれるのが萎えます。

そこまでの全ての材料と時間が無駄になりますからね。

剥がれないようにするためには、ベッドとのクリアランスの調整がキモですが、これを0.1mm以下の単位で行う必要があります。

わずかな温度変化や3Dプリンター本体のたわみなんかで毎回微調整が必要ですから、このベッドレベリングの作業はものすごくめんどくさいです。

これを自動化できるだけでも数万円の価値があります。

また、PLA以外の安定性に難、とありますが、個人的にPETGというPLAよりわずかに扱いが難しい材料を常用しています。

でも、とくに困ったことはないです。一度条件設定してから調整しなおしたことはありません。

総じて、安定感が高く、使うのに心理的ハードルが低い、良機だと思います。

超格安機(3~5万円)に比べれば確かに高価ですが、使えない5万円より使い倒せる10万円です。

コスパは良いと思います。


2. 初心者でも安心:AnkerMake M5の使い方

2-1. 組み立て方法

初心者でも簡単に組み立てられる設計が魅力です。

↑ これはベースプレート。ここにズボッとメイン支柱を突き刺してネジ止めするだけ

必要な工具はネジ数本とUSB-Cケーブルのみで、作業は10分程度で完了します。

組み立てが不安な人でも、公式動画がしっかりサポートしてくれるので安心です。

ほとんど支柱をさして、ケーブルをつなぐだけ、です。

超格安機(3~5万円)ではこうはいきません。

楽ちんで良きです。

2-2. アプリ連携のセットアップ

専用アプリを使用すれば、Wi-Fi設定や遠隔操作が可能です。

アプリの操作性は直感的で、印刷中の進捗確認や停止も簡単に行えます。

初心者にも分かりやすい設計で、初回設定の手間を大幅に軽減します。

カメラを使って遠隔モニタリングもできるし、SDカードや有線ケーブルなしでパソコンからプリントデータを送ってプリント開始できるのが良きです。

3Dモデリング→スライス→プリントまでを、手元のPCからシームレスに実行できます。小さなストレスがなくなりました。

ちなみに私は本体電源のON/OFFもスマートプラグを使って行っています(メーカの推奨ではないので自己責任でお願いします)

プリントが終わった後も電源がつきっぱなしになるので、スマートプラグで遠隔でOFFにしたり、タイマーでOFFにしたりしています。

また、電源ONも遠隔でできるので、リビングなど離れた場所から、3DプリンターON→モデルを転送→プリント開始、まで遠隔でできるのも良きです。

2-3. フィラメントのセット方法

フィラメントのセットはとてもシンプルで、初心者向けのガイドも充実しています。

基本的に、フィラメントを抜いて、挿すだけです。

本体のタッチパネルの日本語アナウンスに沿って操作すれば、フィラメント交換の手順が出ますし、温度を上げてフィラメントを抜けるようにもしてくれるので、それほど困ることはないと思います。

2-4. 最初の印刷を始めるまでの手順

オートレベリング機能を活用すれば、印刷準備が簡単です。

初めての人は、小型のキーホルダーやフィギュアなど、シンプルなモデルからスタートすると失敗が少なく、安心して操作を学べます。

あと、多少の糸引きとか、細かいところは後から詰めていくとして、とりあえずだいたいの形ができたらOK、と自分に言い聞かせると精神衛生的に良いです。

完璧な印刷を目指すと序盤で沼にハマって抜け出せなくなり、3Dプリンターをやめてしまいかねませんので・・・

あ、ちなみに糸引きの処理にはヒートガンがあると便利ですよ。

本体を変形させない程度に熱して、糸引き樹脂を溶かして消せます。

細かい調整ができるよう、デジタル設定機能つきモデルがおすすめ。

あとノズルサイズをかえるノズルアダプタがあると、温度Upとかピンポイント照射ができるのでこれもおすすめ。


3. 高速印刷と性能の評価

3-1. 高速印刷の仕組みと実用性

「PowerBoost」技術により、印刷時間を大幅に短縮可能です。

ただし、最高速度の500mm/sは理想条件下での値で、実際には25~30%程度の短縮が現実的です。

それでも、従来機種と比較すると作業効率が大幅に向上します。

3-2. 印刷精度と品質

高速時でも保たれる精度は、独自の設計と高品質なパーツにより実現されています。

3Dプリンター本体の剛性が高く、金属でがっしりしている印象です。

これが高速性や印刷品質を良くしているように思います。

ただし、精度を優先する場合、印刷速度を適切に調整する(要は遅くする)ことが重要です。

私も1層目は遅く、2層目以降も通常の3Dプリンターと同じくらいにしています。

速度Upの恩恵は少なくなりますが、1発で品質の良いものが・失敗なく出てくるというのが精神的に好きだからです。


4. 購入前に知っておくべきメリット・デメリット

4-1. AnkerMake M5のメリット

  • 簡単な組み立てと直感的な操作:初心者でもスムーズに使用可能。
  • 高速かつ高品質な印刷:時間短縮と高精度を両立。
  • 自動化された機能:レベリングやAIカメラが作業を補助。
  • コストパフォーマンス:税込10万円以下でこの性能は魅力的です。

AnkerMake M5は、多くの家庭用3Dプリンターの中でも、初心者にとって使いやすく、高性能な選択肢として頭1つ抜けている印象です。

以下に、その主要なメリットを詳しく解説します。

簡単な組み立てと直感的な操作。

AnkerMake M5の組み立ては、初心者でも迷わないシンプルな設計が魅力です。

必要な工具は少なく、組み立て時間は約10分程度。

公式の組み立て動画や説明書も充実しており、初めて3Dプリンターを扱う方でも安心して使用を始められます。

また、専用アプリを用いることで、Wi-Fi接続から印刷進捗のモニタリングまで直感的に操作可能。

これにより、初心者が感じがちな技術的なハードルを大幅に下げています。

高速かつ高品質な印刷。

M5の「PowerBoost」技術により、印刷速度が最大500mm/sに達するのが大きな特徴です。

多少誇張はありますが、それでも従来の3Dプリンターと比較して作業時間を25~30%短縮できます。

それだけでなく、速度が速いにもかかわらず、表面の仕上がりは滑らかで高品質なものに仕上がります。

割と初期にエイヤで出力したものでもこれくらいの感じ ↑

きれいな積層痕と崩れが見られないことが特徴です。

ベッドへの定着もよく、剥がれによる印刷失敗がほぼないことも推しです。

ベッドはマグネットでくっつくシート状になっているので、プリント後に取り外して、ベリっと剥がすことができます。

このベッドからの剥がし作業も地味に大変(強すぎると取れないし、弱すぎるとプリント失敗する)なのですが、かなりやりやすいです。

金属ヘラなどの道具がふつう必要なのですが、これなら不要です。

自動化された便利な機能。

初心者にとって操作が容易である理由の一つが、自動化された便利な機能の存在です。

特に、自動レベリング機能は、ヒートベッドの平坦さを自動的に調整し、失敗のリスクを最小化します。

この自動レベリングはマジで便利ですね。

3Dプリンターに必須と言ってもよいと思います。

さらに、AIカメラが搭載されており、印刷中のエラーをリアルタイムで検知・・・

問題が発生した際にはアプリで通知が届くため、初心者でもトラブルに即対応できる設計です・・・

と、ありますが、ここは正直使い物になりません

まともに検知できないので。

ただし、カメラを遠隔で(スマホアプリで)見れるのはGoodです◎

これだけでも十分価値があります。

高いコストパフォーマンス。

税込10万円未満という価格でこれだけの性能を持つプリンターは珍しく、コストパフォーマンス的にGoodです。

個人的に満足してます。良き。

他社製品では、高速印刷や自動化機能を備えた機種は一般的に15万円以上することが多く、AnkerMake M5は性能に対する価格のバランスでとても優れています。

この価格帯で、高速印刷・高精度・自動化機能をすべて備えている製品は多くありません。

超格安機(3~5万円)と高級機(15万とか)で目移りして、これくらいの中級機って選びにくいと思いますが、AnkerMake M5なら間違いなくおすすめできます。

Amazonセールを狙えばかなり安くなりますしね。

実際私も7万円で購入しています。

これらの理由から、AnkerMake M5は、初めて3Dプリンターを購入する方や手軽に効率よくモデリングを行いたい方にとって、最適な選択肢の一つと言えます。

4-2. デメリットと注意点

  • 稼働音が大きい:夜間の使用には不向き。
  • PLA+以外のフィラメントでの安定性に課題
  • 専用スライサーの使い勝手:重く、動作が遅いことも。

AnkerMake M5は優れた性能を持つ家庭用3Dプリンターですが、一部のデメリットや注意すべき点も存在します。

購入を検討する際には、以下の課題を考慮することが重要です。

稼働音が大きい:夜間の使用には不向き

AnkerMake M5は、その性能を支えるパーツ(特にファンとモーター)の稼働音が比較的大きいことが指摘されています。

ブォォーン、とかキュッキュッとか、ゴトゴト、という音がプリント中(数時間)なり続けます。

このため、夜間に使用すると音が気になることがあります。

また、同じ部屋に居続けるのもちょっとしんどいと思うかもしれません。

耳栓やイヤホンをしていれば耐えれれると思いますが・・・

もし騒音が懸念される場合は、防音マットを敷いたり、昼間に作業を行うこと、別部屋で稼働させることを検討してください。

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PLA+以外のフィラメントでの安定性に課題

AnkerMake M5は、純正PLA+フィラメントでの印刷に最適化されています。

そのため、ABSやPETG、TPUといった他の素材を使用する際には、印刷設定の微調整が必要になることがあります。

と、いうか、PLA以外のフィラメントが扱いづらいのは材料の関する問題であって、全ての3Dプリンターが抱えている課題だと思います。

特に、押し出しの安定性やベッドの密着性に課題があり、温度設定や速度調整を間違えると、エラーや品質低下につながる可能性があります。

個人的には耐熱温度も高く、扱いが比較的PLAに近い、PETGという材料を好んで使っています。

特に問題なくプリントできていますよ。

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専用スライサーの使い勝手:重く、動作が遅いことも

AnkerMake専用のスライサーソフトは、初心者向けに設計されている一方で、動作の重さや遅さが課題として挙げられます。

特に複雑なモデルをスライスする際に、処理時間が長くなることがあり、操作の快適さに欠けると感じるユーザーもいます。

また、設定が細かくできません。

カスタマイズ性が他社ソフト(例:CuraやPrusaSlicer)に劣るため、細かい調整が求められる中級者以上のユーザーには物足りない場合もあります。

必要に応じて、外部ソフトとの併用を検討するのがおすすめです。

私はCuraを最初に、次にPrusaSlicerを使うようになりました。

どちらも細かく調整ができ、同じくらい良いスライサーソフトです。

ちょっとだけPrusaSlicerのほうがUIがわかりやすい感じがする(Curaはオープンソース感、PrusaSlicerは商用ソフト感)ので、初心者の方にはPrusaSlicerがおすすめですかね。

とはいえ、このスライサー周りはそれなりに勉強が必要な部分ではあります。

頑張っていきましょう!


5. メンテナンスとトラブルシューティング

5-1. 日常的なメンテナンス方法

ノズルやヒートベッドの清掃は必須です。結構カスがついているので。

また、フィラメントの管理と保管には湿気を防ぐ工夫が求められます。これにより、印刷品質を長期間維持できます。

フィラメントが吸湿してくると溶けた樹脂がブツブツしたり、ネチョーっと糸引きしたりするので、プリント品質がガクッと落ちます。

苦肉の策でこんなこともしたりしてます。

基本はフィラメントは早めに使い切ることをおすすめします。

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まとめ

AnkerMake M5は、初心者から中級者まで幅広く対応する家庭用3Dプリンターです。

その簡単な組み立てと直感的な操作性、高速印刷性能は特筆すべきポイント。

一方で、稼働音や素材対応の制限といった課題もあります。

特に、純正PLA+フィラメントを使用した際の安定性やコスパの良さは、多くのユーザーにとって魅力的でしょう。

3Dプリンターを初めて導入する方にはとても適している製品ですが、静音性などにはよく注意し、事前に検討をされることをおすすめします。

とはいえ、一度使ってみないとわからないことも多いと思います。

性能が安定している。こういった中級機種を買ってトラブルなく経験を積まれてみるのをおすすめします。

この記事を参考に、あなたに合ったプリンター選びの一助となれば幸いです。

それではまた! Wak

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